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ライカ M10-Dの巻上げレバー

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2017年の1月に「ライカ M10の思想」という記事を書いたけれども、その中で私は「次は必ずこの巻き上げレバーをデザインに取り込む筈だ。」と予言していた。 その「次」としてライカよりM10-Dが発表され、実際に巻き上げレバー風のサムレストが装備されているのだ。このレバーは所謂予備角的に引き出す事ができて、かつてフィルム機で行っていたように親指を引っ掛ける事ができる。これによって、大げさな後付けグリップを装着する事無くホールドを確実にする事ができるのだ。しかし、残念ながら電源スイッチ等の「意味」を持たせる事は無かった。あのレバーは元々フィルム巻上げ機能が主で、親指でのホールドは副産物。やはり、再現するに当たっても主となる機能を設けて欲しかったところだ。

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ともあれ、「あの」ライカが巻き上げレバーを採り入れた。これは何かしら機能を犠牲にするモノではないので、恐らく次の通常モデル(M11とか)にも搭載されると思う。

そして、M10-Dの背面液晶無しの仕様。撮っては確認、撮っては確認。確かに便利だけれども、当人以外の第3者から撮影スタイルを見たところ、世話しなく下品な行為である事は否めない。スマートでハイソなライカを使いこなす人には液晶画面を覗く行為をして欲しくない、とそんな思いがあったか無かった分からないが、背面液晶を省略しているのだ。もちろん、撮影後、すぐには確認できないフィルム時代の撮影方法のオマージュであることは間違いない。さて、ニコン Df。こちらは計画段階で1週間撮影結果を見られない機能が検討された(どこまで本気か不明だが)らしいが、実際に背面液晶を省略したライカの本気度は高い。購入する人も本気を出すし、外野の野次馬としてもライカの本気に感銘を受ける。

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ニコンFは擬革のパターンがダサいし、レンズ着脱ボタンや巻き上げレバーの造りが甘い。裏ブタとボディとの隙間も気になる。そういった部分をブラッシュアップしてデジタル化したデジタルFなら富裕層に売れる可能性はあるし、ニコンブランドを引き上げる事にもなろう。日産も儲からないGT-Rでブランドを回復させたし。でもそんな覚悟があればあんなDfみたいな中途半端なデブ変態カメラを作らないよね。


追記

今回発売のライカ M10-Dの巻き上げレバー風サムレストは、公開されている商品写真を見る限り、サムレストとして装備されている為なのか、フィルム機のM3やM2の巻き上げレバーに対してかなり短い。従来のフィルム機で見慣れたレバーだけに少し短いだけで異様に短く感じる。それだけではなく、形も変なのだ。あのM3の美しい巻き上げレバーは二つの曲線が見事に調和していたけれども、短くなった分、始点のシャッターボタン径は変わらないのに終点のレバー先端までの距離が短いので、あの美しかった2つの曲線の調和が壊れてしまっているのだ。

ライカはなぜわざわざ巻き上げレバーを再現したのに、醜い形に改悪してしまったか。いやいや、絶対にここは今後改良されてM3と同じ形状に修正されるだろう。そうでなければその存在の半分が成立しないからだ。

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by oblivion2077 | 2018-11-22 13:02

Nikomat FTn

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ニコマートは中古市場に溢れている為、もう何年もの間、価格が5000円程度をさ迷っている。
しかし、手にした人は知っている通り、品質は高い。デザインも他社普及クラスカメラを遥かに凌ぐ優秀さ。
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中古市場での価格で物品の価値は必ずしも計れない。
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by oblivion2077 | 2018-11-18 11:53

nikkor auto S 50mm F1.4を50mm F2.8化

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近年、光学性能は天井知らずで要求水準が上がっている。コンピュータによる光学設計と画像素子の高画素化が相乗的にこの傾向を後押ししている。一方で、レンズの構成枚数は増え、大口径化して大きく重くなっている。今後はボディはミラーレスによって以前より小型化、軽量化されるだろうが、Z 50mm F1.8Sのようにレンズは大きく、そして重い。

さて、高性能化の要請により大型化した現代レンズに対して、小さく、そして軽い?nikkor auto S 50mm F1.4を自作絞りでF2化してみたのだけれども、もちろん絞った分だけフレアも消えてスッキリして良いが、F2以上に絞るとやはり多角形のボケとなってザワついたボケとなる。個人的には50mmの画角と人物撮影では被写界深度による人物へのピント周りと背景の適度なボケを考えると、F2.8くらいが落ち着いた雰囲気を演出できると思うのだ。F2ではちょっとボケすぎる。また、自作絞りで期待した口径食排除の効果も限定的。これをF2.8にすれば、一石2丁となるはずだ。

そこで、nikkor auto S 50mm F1.4を再分解して自作F2絞りを引き剥がす。養生テープで貼っているだけなので跡形も無く剥がせるのだ。代わって、F2.8サイズに切り抜いたドーナツ状の黒ケント紙を貼り付ける。埃をブロアで吹き飛ばして慎重に組み立てると、nikkor auto S 50mm F2.8の出来上がり。試写してみるとその効果がはっきりとわかる。やはりシャープな解像。開放絞りから2~3段絞ると収差が消えてシャープになると言われているけれども、F1.4から2段分絞ったF2.8ではクリアで抜けの良い高解像が得られる。そして、ボケは自作円形絞りの効果により素直で柔らかい。元がF1.4の前玉であり大口径なのでF2.8では口径食は現れない。その為周辺まで自然なボケで素直な描写だ。

開放F2.8は・・・24mmF2.8では普通。28mmでも普通。35mmではちょっと暗い。50mmではかなり暗い。マクロとかシフトとか特別な機能も無いのに、と思うかもしれないが、特別な性能(シャープな像と自然なボケ)はある。思い出してみて欲しい。大3元高級ズームレンズの50mm域はなんとF2.8だ。

安くて、小さくて、軽くて、最高の性能のnikkor auto S 50mm F2.8改。これは使える!


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by oblivion2077 | 2018-11-16 16:43