<   2018年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧

ニコンの新型ミラーレス

発表から1週間。ネット上ではあれこれ叩かれているニコンの新型だけれども、フィルム時代のはるか昔からマニア間の熾烈な罵倒合戦はデフォなので割り引いて読む必要がある。しかし、かつてはニコン党とキヤノン派がお互いを口汚く罵っていたが、今ではそこにソニーが加わって、そして更に大人の事情も加わってネットを賑わしている、という時代的な変化がある。

ニコンのマウント変更は歴史的な事業である。今まで苦労して一眼レフはFマウントで通してきたのだからだ。前回のSマウントからの変更はレンジファインダー機から一眼レフへの変更時であった。それを考えると、今回のマウント変更はFマウントからZマウントへの変更というよりも一眼レフからミラーレスへの移行を意味していると捉えられる。その上で、Fマウント継続、ということは一眼レフの役割はまだ終わってはいないという判断であり、一方、機械的な制約から解き放たれた新次元の性能を保証するプラットホームがZマウント。いろいろと言われているが、後発なりにFマウント同様に長く有効性を維持できる規格を採用したということだろう。

余談だが、ニコン1だ。かつてミラーレスはオリンパスとパナソニックから始まったが、主たる要素はコンパクト性だった。その延長にあったニコン1のマウントは、コンパクト性を保証するレンズサイズと性能のバランスから1インチフォーマットを選択。コレ自体は間違っていないと今でも思うが、コンパクトカメラの上位として設定された為、一眼レフのサブにもなれず、スマホの影響で縮小傾向のコンパクトカメラにもなりきれず、終了となった。

ついでに噂のFマウントミラーレスに触れておくと、FマウントDXフォーマットのエントリー機はミラーレス化となるという噂がある。これには早速、ペンタックスのK-01の失敗を挙げる意見が多いが、K-01はEVF非搭載だったのだ。DXフォーマットの画質には満足しているが、マグニアイピースなどを駆使しても尚、苦労させられるファインダー問題が立ちはだかっている。あのファインダーさえ良くなれば、レンズサイズを含めたトータル性能ではDXはフルサイズに劣らないくらい有効だ0と思うのだ。光学ファインダーはEVFに勝ると言われるが、DXのファインダー、特にエントリクラスのファインダーは光学ファインダーを名のるのさえおこがましいくらいだ。AF前提の素通しスクリーンにコスト削減のダハミラーでただでさえ倍率が足りない為に小さくて見にくいのに、追い討ちをかける仕様で撮影意欲がそがれるファインダーなのだ。これがEVFとなると、すくなくとも倍率問題は解決する。MFしやすければ更によいだろう。現状のOVFが酷いのでEVFには期待しか無い。

話を戻して、Zマウントは新次元の光学性能を謳う。昨今のコンピューターによるレンズ設計によってサードのレンズも高性能化しているので、純正レンズを差別化として性能アップすると宣言していたが、ここで実現する。そのシンボリックな存在として58mm F0.95ノクトだろう。伝説のキヤノン 50mm F0.95も実用というよりもショーウィンドウ映えを狙ったといわれているが、このレンズも狙いは同じかもしれない。個人的にはオーバースペックの大口径レンズは「無理をしている感」も重要。しかし、レンズサイズに無理をするよりもF0.95ありきの収差たっぷりの光学性能の方が好みだ。でもそういうレンズは現代では存在が許されないだろう。このシンボルとしてのノクトは置いておいても、Zマウントにより光学性能が高められた今後のSシリーズに期待も高まる。

そして、Z7、Z6のボディ側であるが、こればかりは最終的に市場が判断するだろう。ネットの噂で敬遠していたニコン1V1を店頭で一目ぼれした経験もある。実際に触れてみないと判断ができないと思うのだ。


_

[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-30 14:49

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

ボディと共に詳細が判明した標準レンズはレフ機からの流用ではなく新開発だそうで。
9群12枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり)
フムフム、Fマウントでは撒きエサレンズだったが、新型Zレンズは豪勢な造りだ。

質量 約415g 重い・・・
シグマの旧50mm f1.4と同等だ。オートニッコール55mm F1.2が427g。
開放F1.8に抑えたのは光学性能を最大限引き出し、重量を抑える為かな。ここでF2にしておけば強い意志が感じられるが、F1.8なのでF1.8Gに対して高額という的外れな批判を受けている。ここがライカのアポ ズミクロン50mm F2との覚悟の違いか。

でも欲しい!



_

[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-23 16:04

動作サウンドにこだわる事

先日、マセラティのギブリというやつだろうか、ブォーーーーンというとても心地よい排気音を響かせながら通り過ぎていった。細かく震える低音が幾重にも重なったような上品な音だったけれども、こういった排気音も何れ電気自動車となれば消えていく運命だ。

バック・トゥ・フューチャーIIで80’Sカフェで早撃ちガンマンのゲームの腕を披露したマーティーに対して未来の子供たちは「手を使うのか!ダッさ」と一蹴する場面があるが、排気音のする車など内燃機関を有する過去の遺物としか評価されなくなる。ましてやその音色などは世代と共に語られなくなるだろう。

同様に、カメラのシャッター音もいずれ消えるのだろう。80年代カメラを象徴するモータードライブ音は既に消えうせた。当然のものとして受け入れていたシャッター音だけれども、よく考えたら無くてもいい。でも、シャッター音に代わる動作が必要で、撮影のタイミングやリズムを掴む上で必須だ。無音だと操作に対してのリアクションが無いので不安になるのだ。しかし、どんな音を出しても不評になりそう・・・・。


_

[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-22 14:59

いよいよ始まる「一眼レフの終焉」

ネットでは一眼レフの呼称がレフ機とされる事が増えているようだ。これはミラーレス機の対になる呼称であることは自明で、いよいよミラーレスの時代が到来しつつある事を予感させる現象だ。数年前までは、ミラーレスの原理的な優位性を認めつつもまだまだ一眼レフに取って代わる存在にまで成り得るのか懐疑的な空気があった。ソニーのα7も色物的であったし、富士やパナ、オリンパスなどは幾分主流からは外れたニッチな製品であった。しかし、α7の世代が進み、改良が加わった事、一眼レフに出来ない仕様を備えたα9が登場した事により大きく潮目が変わった。やはり、具体的に製品として現実を突き付けられると業界の空気が一変してしまうのか、「一眼レフの終焉」が絵空事から現実味を帯び、今では当然の流れ、とまで受け止められている。そんな中、ニコンが本格的なミラーレス機を発表する。

明日の正式発表を前に外観画像が業界情報サイトに掲載された。ティザーやリーク画像ではトリッキーなデザインに見えたが、実際に詳細が明らかになると、意外にもオーソドックスなデザインであった。ニコンらしい質実剛健なテイストであるけれども、ひとまず浮ついた「未来的」デザインでなかった事が何よりだ。一眼レフが終焉し、ミラーレスに交代するならば、当然一眼レフカメラ時代で培った写真撮影の為のUIや使いやすいデザインは当然受け継ぐべきだ。その上で、一眼レフ独自の仕様が省かれ、ミラーレス独自の仕様が付加される。そこから新たな発展が始まると言えよう。

今回のZ6、Z7のUIは基本的にレフ機をベースにしている。これはクールピクス系のUIが採用されたニコン1シリーズと異なり、地に足が着いている。しかし、少し不安なのが、部分部分でやはり一眼レフとあえて異なる形状を採用している点だ。最も目に付くのは背面のコマンドダイアルであり、これはかつてのF801やF90と同じ露出型。決して使いやすいとは言えなかった仕様だったが、これにキヤノン的な前ダイアルが付き、同様の形状の背面ダイアルへ変化したのがF5だ。それ以来、プロ機やハイアマ機はこの仕様が続き、以後、この仕様に対する不満は聞いたことが無いが、今回、なぜか変更されている。これは変更の為の変更、つまり、必然があっての変更ではなくあくまでデザイン的な新味としての変更の可能性がある。一方、四葉ボタンの廃止も気になるが、代わってモードダイアルとなったのは、レフ機エントリー機のモードダイアルが便利であったので置き換わりは有だと思う。

ニコン1の中途半端さに失望し、その他新しい取り組みに失敗しているニコンなのでこの新型カメラにはヤキモキしていたが、詳細が分かるにつれ、期待が持てると感じるようになった。でも、発表された50/1.8と35/1.8はレフ機の光学系そのままのような気がする。異常に前後に長いからだ。しばらくはレフ機の資産流用があるのかもしれない。

_


[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-22 14:01

クレイジーなオールドメディア

最近、ヨシダナギという芸名のフォトグラファがTVに出演する事が増えているようだけれども、どうも違和感がある。この違和感は写真家タレントの戦場カメラマンに感じた以上の違和感なのだけれども、その違和感の源泉は何だろうかと考えてみたのだ。

ヨシダナギ氏が出演する番組を見る限り、ヨシダナギ氏本人に写真に対する想いがかなり薄いように感じる。原住民との触れ合いや現地での振舞いもどこかキャラを演じているように思える。では、そう思える理由はナンだろうか。

まず、やはり写真に興味が無いこと。本人も断言しているけれども、カメラに興味が無い。撮影やレタッチなどの写真技術にも興味が無い。しかし、ウメカヨも「Pでしか撮らない」というくらいにカメラの事は知らないのだが、作品からは写真好きは伝わってくるし、ウメカヨの作風ではシャッターチャンスこそ重要なのでPでもOKだ。思うに任せてバンバン撮影するにはウメカヨにはPで十分なのだ。でもヨシダナギ氏の写真は、原住民のカラフルなメイクや個性的な民族衣装を表現するという本来キチンとした技術が必要なタイプ。ただシャッターを押せば撮れる様には思えない。原住民との接触や撮影交渉、現地入りまでの交通手段の手配もあるし、撮影では機材の設置やロケーションの選択、人物の衣装やメイクもあるが、本人が関わっているようには思えない。ただ身ひとつで現地へ入り、すべてはスタッフがお膳立てしているように思える。実際、現地入りまでの長い道のりで本人は機材を一切持たず、カバンすら持っていない。しかし、いざ撮影になったら3脚を構えてシャッターを押す。シャッターを押しているだけだ。

そして話題の原住民と同じ格好作戦だが、仲良くなるも何も取材カメラが同行し、スタッフも多い中の交流。ビジネス原住民たちに対して同じ格好も何も無いだろう。なにより、原住民と同じ格好作成をしている姿が第3者によって撮影されている自体、おかしな話。最近、ニュースZEROなどで見かけるタレントキャスターがあるテーマで取材する時に、出来上がったVTRではタレントがインタビューをしている姿ばかりが映っていて「タレントキャスターが取材をしている姿を取材している」状態となっている、これと同じで、目的と手段が逆転しているのだ。

この件についてはイチイチ言及する必要も無いのかもしれないけれども、企画した者がいて、キャラを演じている人が居て、テレビがそれに乗っかる。オールドメディアらしい手法だけれども、世の中的にはまだまだ通用しているだな、という印象だ。しかし、せめて写真好きのタレントを起用して欲しいと思うのだった。


[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-10 11:16

固定観念を捨てて

本格的なミラーレス時代となるならば、過去の固定観念や先入観を廃して新しいスチルカメラの有り方を模索べきだと思う。

アイレベルファインダーは・・・現在のミラーレスは一眼レフかライカのいずれかを踏襲した位置にファインダーがある。一眼レフは光軸上と言われ、ライカはスペース的に効率が良いということだろうけれど、一眼レフは左右で光軸だが、上下ではズレている。もちろん、ミラーボックス内のミラーでレンズ光軸から上へ導いてそれをペンタで正像にして見ているからだ。つまり、一眼レフの構造的な理由であの位置。だから、一眼レフの構造的な問題から開放されているミラーレスでは、やろうと思えば上下左右のレンズ光軸にファインダーを合わせたものも出来る。さて、その時は液晶モニターをどこにするかな・・・・。


_

[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-03 13:35

V1で見た未来

前記事でアホだバカだと貶したが、nikon 1 V1は大変気に入っている。Vシリーズでは最高だと思っている。V1を愛していると言ってもいい。だからこそ、V2以降で改良して欲しかったが、コンセプトがブレブレでV2、V3と進む都度にガラポン状態。ついにV4は発売されず、夢は潰えたのだった。

今までV2、V3の悪口さえ言う事はなかった。眼中に無かったからだ。実はV1は実用品と予備(保存用)の2台を所有している。V1のデザインはシンプルで飽きが来ない。バカでかいグリップも無いが持ち易く手にしっくりと来る。それに対してV2デザインの昭和感よ。V3デザインの凡作ぶりよ。V2はなぜあのようなグリップが装備されたか。誰かに奪われそうになってもガッチリ握っているから大丈夫(誰かに奪われるくらい魅力的という暗喩)ということか。実際はV1の営業的失敗は一眼レフを思わせるデザインではなかったから、という誤解からだろう。そしてV3はいよいよ失敗が許されない崖っぷちに立って、守りに入ったか。どこにでもあるような仕様でニコワンである必要を感じないモデルだ。


V1の営業的失敗により、撒きえさ的に多くの人に渡ったV1だが、それらユーザーの声を拾ったとは到底思えない。ただ安売りして損切りを行っただけとなって、折角の生の声を聞く前にV1のユーザーすら切り捨てるV2。追い討ちをかけるV3。V1の正常進化版ならV1の正規の販売価格10万でも納得だろう。


対して、今度の新型ミラーレスはフルサイズ。フルサイズであることの意味は、マウントアダプターで旧レンズを使う時に画角が変わらない事。その役割は既にソニーが抑えている。一眼レフDXフォーマットの最大の欠点はファインダーであって、一方、ミラーレスならFXでもDXでも違いが無い。DXの画質は良好で、かつレンズも小さく設計可能。一眼レフが主流であった時代はファインダー問題でDXに留まる事ができなかった。冷静に判断すればDXかそれ以下のフォーマットが全体のシステムとしてバランスが良いだろうが、結局は「フルサイズ」、一目でガッチリ握れそうな大きなグリップ、そして一眼レフっぽいデザインでなければ売れない、という現実の壁に当たって、今回の発表になったと想像する。


1インチフォーマットでボディがニコン FMくらいの大きさでレンズがコンパクト。ファインダーもFMのファインダーと同じくらいの見え具合。AFはサクサク決まり、シャープでキレキレ。こんなカメラに手が届きそうだった。少なくとも当時ニコンは1インチに未来を見ていたはずだ。初心者用J1、中途半端なV1なんかで小出しにせず、一発目で最高の1インチカメラを提示していれば、ニコンが考える未来とはコレだ、というカメラを最初に提示していれば、あるいは違った展開があったかもしれない。


しかし、価格コムのV1のレビューを覗いてみると・・・・V1は○○よりでかい、大きい、重い、という書き込みがチラホラ。○○にはソニーのアレやパナソニックのアレが入る。一眼レフがポケットに入らないからと言って文句を言うのかな。モノにはそのコンセプト(用途)に適合したサイズというものがある。V1は小さすぎだと私は思うのだ。その分、性能さえ確保できれば小さければ小さいほど助かるレンズのサイズをコンパクトにできるのだし。

どうやらニコワンが終了したのはニコンのせいだけではないのだろうね。




_



[PR]
by oblivion2077 | 2018-08-01 14:47