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AI AF Nikkor 35mm f/2D

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コンパクトで軽量なレンズがあれば、高性能だが大きく重いD4をもっと活用できる。遠出でもDX機に妥協せずともFXで撮影できるはず。しかし、ズームより単焦点が好き。その単焦点の最新モデルの多くはズームレンズとの差別化で大口径化して普及ラインのf1.8シリーズも小さくはない。f1.4シリーズよりは軽量だが、十分ではない。そんな中、思い出してみるとD4にはボディ内モーターが備わっていて、もちろんそのモーターの重量もD4の一部だ。となれば、レンズ内モーターとボディ内モーターをダブって持ち歩くよりはレンズ内モーターの無いDタイプレンズが良いのではないか、と再認識することとなる。

現在所有のAF-S Nikkor 50mm f/1.8Gは小型軽量なので問題なし。所有しているAI AF Nikkor 50mm f/1.8Dは出番がないのだ。では35mmはどうか。SIGMAの35mm f1.4は高性能で気に入っているが大きく重い。この35mmを補完する必要がある。そこでAI AF Nikkor 35mm f/2Dなのだが、元レンズのAI AF Nikkor 35mm f/2Sは89年発売のいわゆる古い設計のレンズなので性能がいささか不安。本当に買いなレンズなのかどうかAI AF Nikkor 35mm f/2Dの事をあれこれ調べてみる。

ネットでレビューなどを漁ってみると、2004年あたりではD70の標準レンズとして重宝されたようで性能以前のDXレンズラインアップ不足解消を評価されている。時代が下るとD700の頃は評価が2分してくる。開放は甘いとか周辺が流れるとか逆光に弱いだとかネガティブな意見と開放からシャープで優れていてデジタルでも十分な解像性能という意見。これは当たりはずれかな、とも思ったが、もう一つの要因にレンズ後期にはSICになった事と中国版RoHS対応で恐らく光学ガラス材の変更でレンズ曲率とかいじったかな、という期待。この時に改良されているのではという淡い期待がある。D800でも十分使えるというレビューまであるので期待は高まるのだ。となると、SICかつ中国版RoHS対応以後のレンズをゲットする必要がある。
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更に調べてみるとシリアル500001以降にSIC化ではないか、ということと、中古のサイトを見るに少なくとも530000頃には中国版RoHS対応しているようだ、ということ。中国版RoHS対応はレンズ鏡胴の10マークで判断できる。その条件でいろいろと探していくうちにSICと中国版RoHS対応のレンズに巡り合えた。これは良いレンズに違いない、と自分に言い聞かせて小型軽量のスナップレンズを期待して購入したのだった。

DタイプレンズはNikonF4と同じ表面仕上げなのできめ細かい半つや消しでちょっとプラスチッキー。でもれっきとした日本製だ。MFでピントリングを回すと軽めではあるが滑らかに回転する。ここはさすがに安物キットレンズのゴリゴリ感はない。プリントのレタリングも80年代のテイストで、デザインはともかく擦れて消えはしないかと思うのだ。いろいろと現代レンズと異なる趣はあるけども質感は良しとする。AF黎明期を知ってはいるがちょうどこの時期はカメラから離れていたので馴染みがなく戸惑いはあるのだ。
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SICかつ中国版RoHS対応。期待して早速試写してみると、あれ?なんだかスッキリしない。モヤってる。開放は甘いという旧設計レンズという条件では当然と言える感じ。やっぱりDタイプレンズは設計が古いので現代レンズに大きく劣るのか?と焦る。小型軽量は魅力だがこのような性能では結局は持ち出す意欲が湧かないのではないか。結局絞って使うなら安価なズームレンズを使うのと変わらない。いぶかしく思いながらもあれこれ撮ってみると近接では良い結果が出る。近景でもシャープで解像している。フレアをまとっているけど像そのものはシャープで高解像なのだ。これは球面レンズ特有の収差かと思うも近接ではそうでもない。スッキリしている。しかし気持ちはすっきりしない。

試しに評価の高いAI Nikkor 35mm f/2Sと同じ光学系のオートニッコールの35mm f/2で撮影したものと比べてみてもDタイプは負けている。ふと、ピンズレのレビューを思い出す。後ピンでニコンのサービスに調整を出した人が居て、結局は後ピンだったがDタイプレンズは調整できないとして返却されたとのこと。これを思い出してMFで撮影するとオートニッコールと同じで解像シャープともに良い。ボディのAF調整で追い込んでいくと、あれれ、途端に良くなった。これはもしかしたらDじゃなくてもSでもAF調整してピンズレを解消すれば高性能なんじゃないか、と。F4の頃はボディAF調整なんてなかった。F4の頃の評判はやはりAFレンズは開放甘くMFレンズはシャープというもの。

旧のAFレンズがどうかはわからないがこれで現代レンズに劣らない満足のいく小型軽量のmade in JAPANのAFレンズを活用してD4を有効利用できそうだ。遠出の旅行でも迷う必要が無くなってくる。そうなると、もちろん次は28mm・・。


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by oblivion2077 | 2017-12-30 23:34