インターステラー

ダークナイトのクリストファーノーラン監督の最新作「インターステラー」を鑑賞。

とにかくリアリティを追求した、とされるSF大作。という事で、このパターンでは世界中の人々からSF設定の荒探しの対象となる。しかし荒探しをしなくても気になる事は多々ある。でも限られた時間で架空の世界を描くのでどこかに疑問は残るだろう。本作の滅び行く地球の政治体制がどうなっているか不明なままだった。食糧不足という割には結構治安が良いのだ。このあたりは「トゥモローワールド(原題: Children of Men、人類の子供たち)」の世界がリアルだったが、それはさて置き、カメラ関連ブログとしては映像そのもので気になった事を指摘しておこう。

本作はその題名の通り、星と星の旅を行うのだけども、その為宇宙の描写が多い。その中で宇宙船に固定したカメラの映像はドキュメンタリー映像ぽく客観的視点として有効だった。しかし、一方で宇宙船を引きで撮影した場面。地球から遙か離れた土星の近くであったり、全く別の銀河系だったりする場所での引きの映像を思い浮かべてほしいが、その場面で恒星(太陽)がフレームインするとゴーストが出る。このゴーストはCGで作られたようでレンズ構成枚数だけゴーストが発生している。並んだゴーストの中間あたりには五角形の絞りまで判別できる。本作はシネスコの横長アスペクトなので絵面が良くなるように端に恒星の強い光をアクセントにして、そこから連なって伸びたゴーストを配置する。セオリー通り、画面を斜めに横切るようにゴーストが配置されるのだ。

わざわざCGでリアルなゴーストを描いた。これで架空の宇宙をリアルに見せる、という意図だろうが、でもよ、カメラ(カメラマンや撮影する人工衛星みたいな機器も含めて)が存在するはずもない位置からの映像にカメラの存在を意識させる効果を入れている事にリアルは無い。別の銀河系に孤立する宇宙船を撮影する別の存在を意識させるのは逆効果だ。命の危険を冒しワームホールを抜けてたどり着いた主人公よりも先にその姿を撮影する為にスタンバイしていたカメラマン。

あんたの方がすごいじゃん・・・。

細かいことはあるが、映画そのものは是非観るべき良作なのでお勧めです。
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by oblivion2077 | 2014-11-23 11:36
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