機能美

所さんの世田谷ベースをみた。
しかし、見たいところは限られているので、興味のない薀蓄は早送り。ウエスタンアームズのシャシーがフルメタルのカービンが紹介される。うへ~かっこいい!調べてみるとこれが約7万円。安いのか高いのか。ニッチな趣味のモノなのでこんなものと言われればこんなものだし、ここまでのクオリティで存在している事が奇跡といえば奇跡。

でもね、すごいんだけどやはり模型なのね。たとえば戦闘機の模型。戦闘機は民間では入手できない上に天文学的な金額。模型でいいやん、となる。銃器はどうか、といえば、法律で禁止されているので仕方がない。模型でもいいや。いいや、なんだけどアメリカでの販売価格を考えると「買えるやん」と思う。買えなくとも、現地に行けば「触り放題やん」「撃てるやん」となる。なんか解せないのがモデルガンなのだ。

法律の壁により、極限までリアルになった現代のモデルガン(エアガン含む)。かつて本物以上と讃えられた六研ガバメントや、なにやら最近の事はよく知らないがエランとかなんとか、すごいリアルな模型を作るメーカーも有り、モデルガン文化と技術は最高潮に達しているのだ。昔、亜鉛合金の成型の甘さに泣き、ABS樹脂の引けをヤスリで研ぎ出し、撃てばジャムり、劣化してはハンマーが折れた。今は夢のようではないか。

でも、寸でのところで思いとどまるのだ。

これはカッコいいけど、偽物・・・。悲しき偽物なのだ。その品質と価値を認めつつ、最後の最後で受け入れられない。モデルガンはあたかも去勢された動物のようで、生きてはいるが生殖という生物たるゆえんの機能を奪われ失った悲しみがある。モデルガンは銃であるが決して撃てない銃という銃が銃たる所以の根幹を失った存在なのだ。

機能美。用の美。これ以上に勝る美があるだろうか、というくらい美を欲しいままにする機能美。機能から導き出される形。誰かの思い入れや勝手な価値観で作られた形状ではなく、真実に裏打ちされた形状には自我を圧倒する美が宿る。確かにあの所さんの持つカービンには、確かに機能美が備わっている。機能美を持つ本物を模しているので当然なのだ。しかも上っ面だけマネしたデジタルクラカメとは異なって、本物をこよなく愛し、強烈に片想いし、なんとかあこがれの存在に1ミリでも近づきたい、純粋な思いで作られた模造品。心打たれるのだ。だから故、悲しい。

そうなると、やはり偽クラカメたちにはなんだか腹が立ってくる。アレを作った連中からはモデルガンメーカーの1/1000も想いが感じられない!
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by oblivion2077 | 2014-09-26 17:20
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