人気ブログランキング |

ヒューマンエラー2

老人による暴走事故が相次いでいる。理由の多くはアクセルとブレーキの踏み間違いだ。

この問題に取り組むにあたっては、原因の切り分けが必要だ。
・操作性
・老化
・故障

故障についてはブレーキが効かなかった、という証言はあるがログからはその形跡が無い、というパターンばかり。しかし、可能性を最初から排除は禁物。最近は品質偽装も多い。

操作性は前回記事にした。かつて、オートマが普及し始めた頃にもオートマ車の暴走事故が多発し、機械的な問題が取りざたされたが実際は踏み間違いだった。それから数十年。コンビニ突入から始まり、昨今では車道での暴走が始まった。これらの事故では老人ばかりがクローズアップされているが、もちろん中年や若者も踏み間違いをしている。そもそも、アクセルとブレーキという間逆の機能が隣同士で、かつ、踏む、という同じ動作であることが根源なのだけれども、世界標準であることと継続性の観点から、安全を運転手の努力に委ねている状況だ。ミスしたら操作した運転手が悪い、として終了してしまうのだ。

老化。ここが操作性と組み合わさると問題が大きくなる。
老化による判断力の低下があり、認知も遅くなり、操作までのタイムラグも長くなる。アクセルからブレーキに踏みかえる意識があっても足が動いていない、脳では踏み変えの指令を出しても足は動いていないし、踏み変えた、とのうは完了の認識をするので誤ってアクセルを踏み続ける、という研究もある。社会的な問題もある。老人の移動手段が車しかない。免許と取り上げるには社会的な整備がない。また、一旦重大事故を起こした場合でも、余命いくばくもない老人は罪を償う時間を持たない。被害者やその遺族はやり場の無いまま取り残されてしまうのだ。もともと踏み間違いを誘うアクセルとブレーキ。運転手の努力によって事故を回避する社会的な暗黙が維持されてきた。本格的な高齢化社会。老化によって努力だけではその暗黙の維持が実現できない状況になっているのだ。

主たる3つの要素を一旦切り分けないと、単なる老人の暴走多発現象と見誤ってしまう。特にアクセルブレーキ問題は本格的な高齢化社会になるまで何十年も放置されていた。今になって老人のせいにするのはメーカーや行政自らの怠慢の責任を他に転嫁しているに過ぎない。


_

# by oblivion2077 | 2019-06-05 14:07