猫を撮る

2015年春と2016年春の2回、猫に会う為に香川県の男木島を訪れた。そこは猫好きにはパラダイスのような場所で、そこかしこに猫が居た。尾道を想起させる細い坂道と密集した古い家々もステキであるが、そこに瀬戸内海を望む風景がプラスされる。尾道も海に面しているが海峡だし、向島が近いのだ。男木島の美しいロケーションに猫がたくさんいるのだから自ずとシャッター回数も増える。

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フェリー乗り場から少し離れた漁港と島の中腹にある神社には猫ダマリ。たくさんの猫たちが日向ぼっこしており、人懐っこく集団で近づいてくる。だから、レンズは20mm~35mmくらいがメインとなる。特に20mmで猫にグッと寄ればフレンドリーな男木島の猫を親近感タップリに捉える事ができる。

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もちろん、美しい瀬戸内海を背景にした男木島の風景も十分に写り込む。

そんな男木島を訪れて気になったことは、男木島でお金を使う場所が無い事。釣り人向けの民宿はあるけど、食事をする場所も殆ど無かった。だから、2度目の時はコンビニで買ったおにぎりを持参することとなったのだが、島民にとって何のメリットも無い猫島ブームは長続きしないのではないか、と不安になったのだ。お金についてはもちろんだが、島の文化としても猫と共存するものが育っていないようだった。つまり、水揚げした魚をネズミなどから守る為に猫と共存してきた、というような歴史は無いように見受けられた。

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その不安が的中し、2回目に訪れてほどなくして、NPO団体による男木島の全猫強制去勢が実施され、去勢済みの印として猫の耳に切り欠きを入れた。島という閉じた世界では全猫の去勢は絶滅を意味するけれども、サクラねこ(耳の切り欠きを桜の花びらに見立てている)プロジェクトと呼ばれ、島民と猫との共存として実施された。

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色々と考え方はあると思うが、去勢されて耳に切り欠きを施された猫を見るに忍びなく思えて2017年は男木島を訪れる事はなかった。



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# by oblivion2077 | 2017-06-05 17:25