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光学ファインダー存亡の危機

アカギコこと赤城耕一氏が言うには光学ファインダーの良さはキヤノンEOS-1XMK2とニコンD5以外で知ることが出来ないという。これは私も同感で、再三このブログで表明してきたし、実は90年代のAF時代から続く古い問題でもあることも記事にした。

ズミクロンをD4でMFするわけだが、フォーカスアシストは不要。スーッとピントを合わせることができる。D3300のマグニアイピースで拡大したファインダーでは、フォーカスこそなんとか可能でもMFの気持ち良さは皆無。D40ではそのフォーカスさえ出来ないスクリーンだったが、D3300のファインダーはやはり一眼レフで良かった、と思える見栄えではない。

ミラーレスに出来ない一眼レフの優位性はMFの気持ち良さにつきる。フォーカス部分拡大する機能は便利かもだが、決して気持ちよくは無い。ピントを合わせる仕事に過ぎない。でも、優れた光学ファインダーでのMFは、その行為自体が目的になるのではないか、というくらい気持ちが良い。もっと言えば、撮った写真よりもファインダー像の方が好き、なのだ。

D3300に見るに、DSLRの撮影する性能、機能は成熟している。無理に高度な機能は要らない。スローライフ的にMFが楽しいカメラがそろそろ欲しい。

せや、Nikon Df作ったろ。

今、光学ファインダーは存亡の危機にある。



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by oblivion2077 | 2016-11-29 17:19

ソニーのデザイン

α6500のデザインに注目。

ソニーのデジカメのデザインは言葉には出来ない違和感があった。あえて言葉にすると、スチルカメラらしくない部分がデザインに混じっていて、全体としてみるとスチルカメラなんだけど部分に眼をやるとスチルカメラっぽくない。

そんな感じだった。

でも、精力的に新製品を発売しているソニーは、経験を積んできているようで、α6500のデザインはかなりスチルカメラ。何が違うのか、とよく見ると、シンプルで素直なデザインであることが要因なんだろう。対極にあるのが、オリンパスE-M1 Mark IIとか富士フィルムX-T2がそれで、カメラらしく、を意識しすぎてカメラから離れている。ダイアルが無理やりデザインに組み込まれているし、フィルムカメラを意識しているがフィルムカメラ時代の必然から来るデザインとも異なるし。

α6500のデザインはミラーレスとしてのデザインを積み重ねてきたソニーのオリジナルだろう。ミラーレスカメラとして出発しているので、フィルムカメラを模したような変なテーパーや曲面をデザインする必要も無いし、無駄なダイアル操作をねじ込む必要も無かったのだろう。そう、経験を積みながら、デザイン上の無駄を省いてたどり着いた境地に思える。

好みで言えば、ファインダー位置がレンズ軸上に対してオフセットになっている点。これはこれでこの位置について意味があるのだろうが、ニコン1 V1のようにファインダーが中央にある方が出来上がった写真とのズレが少ないように思う。

今後はソニーの動向に注目かも



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by oblivion2077 | 2016-11-29 17:02

ライカ ズミクロン R50mm F2をニコンで使う

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ニコンのFマウントのフランジバックは46.5mmと長く、流行りのマウントアダプターを介して他社レンズやいわゆるオールドレンズを使うには不向き。制約が多くて実質使えない為にこの時ばかりは他社カメラが羨ましかったりする。(でも、市場に豊富なオールドニッコールが使い放題だから退屈ではない)
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そんな中で、ちょっとした改造で装着できるライカRマウントレンズ。改造用のマウントパーツが多数販売されていて、ライカRマウントレンズをニコンで使っている人は多いだろう。マウントアダプターを介してソニーやキヤノンなどの他社カメラボディで撮影するユーザーはもちろん、ニコンユーザーもライカRマウントレンズを買い求めるので、数年前からずっと高騰している。数年前にライカRマウントレンズがニコンで使える事を知ったが、その時はすでに高騰していたので気長に出モノを待っていたらドイツ製の後期ズミクロン R50mm F2を発見。ネットに詳細な改造方法が掲載されているので参考にして改造。Rカムオンリーのマウント取り換えが最も簡単で、数分で完了したのだった。


かねてからレンズの名前が大切だと考えていて、ズミクロンの名前が気に入ってる。描写は一昔前のレンズとは思えない優秀さで確かにボケ味は柔らかで合焦部分はシャープ。周辺光量の落ち込みは個人的に歓迎で味と認識できるからむしろプラス評価。という、よく見かけるズミクロンの評価となるのだけど、なんと言ってもズミクロンの響きが良い。これが全ての評価を嵩上げしていると思うのだ。

かつて、ニッコールもプロニッコールとかワイドニッコールとかUVニッコールとか、ノクトニッコールなど、ブランドとは言わないが名前が付与されることがあった。特にノクトニッコールは事実上ブランドとなって、中古市場で現在でも高値で取引されている。このノクトニッコールを現代レンズのブランドとして使用する機会があって、35mm F1.4G 58mm F1.4Gがそれにあたる。特に58mmはノクトニッコールと呼ばない方が不自然なくらいだが、開放F値が1.4より明るくないと夜をイメージするノクトを使用するに躊躇したのだろうか、ノクトニッコールを冠しない判断となったようだ。

なにもノクトに拘る必要はない。新しい名前を付与すればいいのに。

クラシック曲に和名が付与されることが多く、ショパンの別れの曲など有名だけども、このタイトルによって情緒に訴える力が増しているように感じる。同様にレンズ名が単なるスペック表記よりも固有名詞があれば、ブランドがあれば撮った写真の力も増すように思える。

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試写してみると無限遠も問題なし。55mm F1.2ばかり使っていたが、これからはズミクロンかな。ズミクロン言いたいだけなんだけどね。

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by oblivion2077 | 2016-11-19 15:32

Nikon F BlackPaint

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Dfをはじめてとしてクラカメ風カメラのあるあるは、ダイアル操作。クラカメの多くは機械式で、必然的にダイアル操作となるし、機械式をベースとした80年代のセミクラカメも操作性を踏襲してダイアル操作だった。そのクラカメを模したクラカメ風カメラがデザインとしてダイアル操作を採用するのは分からないではないが、何かがおかしい。それは何か。

改めてクラカメを見てみると、あれ?ダイアルが一つかふたつだ 。これは当然でクラカメはマニュアル機だから操作する動作は単純。露出計が無ければダイアルはシャッタースピードダイアルのみだし。電子化された80年代でもiso感度設定と露出補正を兼ねたダイアルが増えてふたつのダイアル。

一方でクラカメ風カメラのダイアルは沢山。Dfなんてウェディングケーキのような二段重ねという徹底ぶり。クラカメというとダイアル、という先入観でやたらとダイアルをデザインしている事が違和感を生じさせていたのだ。
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他方、ホンモノのクラカメ風カメラとして世界的に支持されているライカはダイアルは一つ。デジカメとして必然の背面部を除くと何とクラカメライカと同じダイアルは一つ。しかも巻き上げも巻き戻しも、そのパーツをクラカメ風デザインとして取り込む事も無く。でも圧倒的にホンモノのクラカメ風カメラなのだ。いや、デザインとして優れていた M型の良さをそのまま引き継いで居るから、ダイアル操作を多用してハッタリする必要がないだけ。あの美しい直線と曲線、緊張感を湛えた平面と柔らかい曲面。そして真鍮カバーの手触り。

ニコン Fもそうだがクラカメは意外にシンプルな外観で、そのシンプルな外観の真鍮カバーやボディシェルの中に複雑で精密なメカが詰まっている、という、決して裏舞台を見せないプライドがあって、白鳥が湖面を優雅に進むその水面下の忙しなく動く脚とのような関係。手にとって真鍮カバーの平面に触れ、感じとる。これがクラカメデザインの魅力の根源であることは、前述の、実はクラカメはシンプルだという事実とホンモノクラカメ風カメラのライカから自明の理と断じたい。

多機能のデジタルカメラには適した操作系がある。クラカメ風にするなら、ライカM型やニコンFを素直にリスペクトすればいいのだ。
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by oblivion2077 | 2016-11-15 23:53

次期エントリー機は

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先日発売されたD3400は、実質D3300のマイナーチェンジモデルだった。かつてのモデルナンバリングならD3300Sだろうか。Pレンズ対応やライブビューの強化はマイナーチェンジとしては納得の変化だ。

しかし、わざわざモデルナンバーを付与した割には変化が少ない、と穿った見方もできる。それは裏を返せばD3300の完成度が高い証拠でもあるのだろう。

次期エントリー機たるD3500には上位機のAFやexpeedを積むだろうし、そうなれば、むしろ上位機種の進化が大変だろうね。

最近D3300の紹介でハイアマのサブ機という一文が目につく。素晴らしいカメラだ。


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by oblivion2077 | 2016-11-15 23:37

Nikomat FTN BlackPaint

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ニコマートFTNの黒。NはナローのNで、全面測光だったFTの測光を修正し中央部重点測光に近い測光方法とした。これで人物を逆光気味に撮ってもなんとか適正露出になる。国産高級カメラのニコンにあって、普及機として発売されたニコマートだが、他社の普及機より高額だったが、堅牢で緻密な製造品質を見ると納得できる。今ではジャンク箱の常連だけれども、質感の高い所有欲を十分満たしてくれるカメラだ。
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特に後期のニコマートFTN黒は疑革のパターンも現代的に洗練されてより精悍な印象だ。ただ、後期モデルのネジはプラスネジになっているので、前期のマイナスネジに比べ安物感が否めない。大量生産の象徴であるプラスネジは上品な質感を損なうので、前期モデルからマイナスネジを移植する必要がある。

ニコマートはシャッターダイアルが無く、絞りリングと同軸のレンズマウント周りのシャッターリングとなる。また、単機能のシンプルなカメラなので、ごちゃごちゃしたパーツも無い為、真鍮上カバーの構成する面が広い。この広い面とエッジの直線がデザイン上の緊張感を生み、価格帯以上の高級感を醸し出す。これは少しM型ライカの広い面構成を連想させる。黒い面の映り込みも美しい。

もう何台も入手しては手放したニコマートFTN。手元には今これ1台が残っている。
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by oblivion2077 | 2016-11-12 23:21