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ニコンの双眼鏡

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子供の頃、実家にアルミ鏡胴のしっかりした双眼鏡があって、その双眼鏡で遠くを見るのが好きだった。その原体験からか、小遣いで自分用のコンパクトな双眼鏡を買ったりしたが、安い双眼鏡は見え具合が悪くがっかりしたものだった。やはり、実家に在ったあの双眼鏡は無名メーカーだったけど、クリアな視界で、この見え具合が自分の基準となっていたのだ。

キチンとした双眼鏡でないと満足できない。

そう気づいていたけれども、当時調べてみるとそうした双眼鏡は総じて高額。良く見えるんだろう、と思いながらも購入することは無かった。それから長い月日が流れて・・・・。

中古カメラで古いニコンを買い漁るようになった頃、中古カメラ店のガラスショーウィンドウにニコン銘の双眼鏡を発見。刻印にあの富士山マークが。双眼鏡の需要は無かったが、その富士山マークに惹かれて、ただそれだけで購入に至った。これはFの前期型などに触れてなかったらあり得なかったことだろう。持ち帰ってニコンの古い双眼鏡を覗いてみると・・・そこには見た事も無いクリアで広い視野があったのだ。

なんだこれは!こんな世界があったのか!

今まで触れてきた双眼鏡たち。実家の双眼鏡も悪くはなかったが、ここまで視野が広く、また周辺まで滲みの無いクリアな像ではなかった。あのチープでコンパクトな双眼鏡は双眼鏡を名乗ることも恥ずかしい。光学機器メーカーの造った双眼鏡の威力を初めて知ったのだった。現在、このベーシックな機種の末裔が販売されている。コーティングや接眼レンズの性能が向上してより高性能となっているそうだが、サイズが若干大きくなり、質感が落ち、デザインが今風でそそられない。ザ・双眼鏡というようなこの外観が気に入っている。

これら性能は驚愕の域であるが、古い時代のニコンの双眼鏡はカメラよりも注目されていない。もちろんマニアは存在する。当然、カメラに引けを取らない程のディープな人たちが居て、ネットでそれを知る事が出来る。でも、人口はカメラマニアに比べて少ないので、双眼鏡マニアの取りこぼし在庫も多いのだ。だから、中古店でその驚愕の性能を維持した双眼鏡がその性能に見合わない価格で置いてあることがある。その中古双眼鏡と欲しい人のマッチングが希なため、価格を下げざるを得ないところもあるようだ。これは店舗によって判断が異なるだろうが、決して主力のカメラのような回転は見込めない、となるのだろう。

中古双眼鏡を狙うライバルが少ない。だから、ニコンの中古双眼鏡はこれで3台目。

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出かける時はカメラを持っていくので双眼鏡も持参するわけにもいかないのでお留守番が多いのだが、その秘めたる性能とレトロな外観に惹かれて買ってしまうのだ。レトロ趣味は置いておいても、ちゃんとした光学機器メーカーの双眼鏡を一度試してみたら1つは欲しくなる事は間違いない。
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by oblivion2077 | 2016-07-02 22:40