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本当にペンタプリズムは重いのか

一眼レフの命たるペンタ。ここの性能がコストダウンの対象となって劣化しているのは再三書いてきたし、多くの趣味人が実感していることだろう。趣味人以外に伝わらないことがこの傾向を維持させている原因の一つであるけれども、趣味人の中にもカメラの重量問題と関連させてペンタダハミラーに理解を示す人もいる。ペンタプリズムはガラスの塊故に重いのでカメラ重量が増える、という主張だ。

本当にペンタプリズムは重いのか。

実際に計測してみた。
計測したのは、ニコンF3用のアイレベルファインダーDE-2のもの。
プリズムのみ取り出して計測する。実は壊れたファインダーから取り出したものを保存していたのだ。
これは約60gという結果。
もうひとつ、ニコンFEのペンタプリズム。これもジャンクボディから取り出して保存していたもの。
こちらは約45g
これは重いのか軽いのか。

D5500がD5300に対して軽量化した重さは約60g。D5500の軽量化をひとつの売りとして努力した結果の60gに対しペンタプリズムの60gは重いように感じられる。D5300に対して約12%の軽量化を無にする重さと言えばペンタプリズム採用に躊躇も理解してしまうかもしれない。でも、D5500はD3200よりも軽い。そもそもD3200は軽いのだ。これよりも軽いD5500はウソみたいに軽い。軽すぎるといってもいいくらいだ。相対的な重量ではなく、絶対的な重さとして十分軽い。そこからさらに60g軽くしたのなら、劣化しまくったファインダーを回復した方が良いように思われる。なぜなら何度も言うが、ファインダーの見え具合が一眼レフの命だからだ。

カメラとして進化の途中にあるミラーレスは、そのファインダーも日々進化している。一眼レフユーザーを取り込みたいのだ。一眼レフは攻撃に晒され、このままだと駆逐される運命にある。それを許しているのは、ファインダーに対するメーカーの姿勢であって、もはや技術の問題ではない。

ペンタプリズムを乗せても重量面では負荷にならない。この事実をベースに今後の方向性を考えるべきだ。
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by oblivion2077 | 2015-09-13 15:31

フレーミングの探求

より良いアングル、より個性を出すフレーミングの為には撮影時のフットワークの軽さは必須だ。これはズームだろうが単焦点だろうが同じ事で、地球上に自分が占めることの出来る場所は1箇所のみ、つまりそこに立つこと自体が世界で唯一無二の視点を得ているということになるのだが、その唯一無二の視点の質を高めるには更に動いて移動して常に探求することが必要になるのだ。

なんだか大げさな感じがするけれども、アングルの大切さは近年台頭してきたGoProのような小さくて高性能なウェアラブルカメラの映像を見ると、動画はもちろん静止画もその小ささを活かした一眼レフには無いアングルで楽しませてくれることからも良くわかる。こんな自由なアングルがあるのか、という感じなのだが、実際は胸ポケットに収まる一般的なコンパクトデジカメでもその小ささを活かしたアングルの写真は撮れる。ずっと前に購入したNikon coolpix S5は薄型ボディの正面から見て右上ぎりぎりにレンズがあって、この形状を活かせば地面スレスレのアングルも被写体ベッタリのアングルも思いのまま、と思って実験してみたりしたものだ。
やればできるのだ。

フットワークを軽く。また、固定観念に囚われず自由なカメラ位置を探すのはわかっていてもなぜか普通のアイレベルになっている。結果、いつも見なれている退屈な風景を写真の中に再現してしまうのだ。だから、自戒の念を込めてちょっと大げさに語ったりするのだ。

フットワークを軽く、と意識していてもアイレベルに収まってしまう原因のひとつは、ファインダーにあると言っても過言ではない。一眼レフは基本的にアイレベルファインダーだし、後付けのアングルファインダーも視点を自由にしてくれるとまでは言えない。かつてのニコンFやF5のようなフラッグシップ機にあった交換式ファインダーも、今の一眼レフにはどの機種にも採用されていないし、たとえ採用されていたとしてもウエストレベルファインダーなんか35mmフルサイズでも画面が小さすぎて中判のようにはフレーミングできない。

結局、アイレベルファインダーはアイレベルで使いやすいので、アイレベルに落ち着く。

ノーファインダーも試すのだが、これはこれで別の楽しみがあって、こちらの意図しない新鮮な視点が偶然に得られたりする。しかし、これは本来の目的ではないので結局狙ったようにはなかなかいかないし、狙った通りに撮れたとしても前述の偶然性の要素が大きいので撮った感が薄い。撮れたというほうが正しいように思うのだ。やはり、どんな斬新なフレーミングやアングルであっても自分の目で見て決定したい。これが良い、と思ってからシャッターをきりたい。それが人情というものだ。

そこで、バリアングル液晶画面の登場となる。

液晶画面をフレキシブルに動かせ、アイレベルからカメラを開放する便利なバリアングル液晶。多くのデジカメに搭載され、もちろん一眼レフにも搭載されている。でも、一眼レフのバリアングル使用はライブビューを前提としている。これが曲者で、ライブビューでの撮影は静物撮影くらいにしか使えないくらい、撮影の行程が多くタイムラグが酷い。

フレーミングを探求するにはミラーレスに踏み出すしかないのか・・・・
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by oblivion2077 | 2015-09-07 18:02

写真を愉しむに

若者の間でフィルムカメラがブームというニュース記事が。数年前にもそういう動きがあって、確かにニコマートとか安価でクラシックなデザインの中古カメラが売れていたようだ。今はFEやFM、F3などに移行しながらフィルムで写真を撮りたいという若者に売れているという話は生で聞いた。しかし、絶対数は少ないと感じるのは私だけではないようだ。

確かに若者でフィルムカメラ好きは居る。新宿の中古カメラ店にも何人か若者が居た。しかし、全体の1~2割で、殆どが50代以上ではないかという風貌の人々で占められていた。しかも、会話内容にドン引きのディープな人々だ。

撮影から現像仕上がりまでのドキドキ。
フィルムの発色や粒状性
一発撮りの緊張感

フィルム撮影での不便さの中に見出したフィルム撮影の良さ。しかし、現在のデジタルカメラの便利さの前では一瞬で吹き飛んでしまう。でも、フィルム撮影の苦労を知らない若者は、苦労を苦労と思わず愉しみとして受け止めているのだろう。

いやと言うほど不便を強いられてきた経験を経てのデジタルカメラ
便利なデジタルカメラが当然な中でのあえて不便なフィルムカメラ

若いって良いね、と思う一方で、上記の3つのフィルム撮影をする動機が中古カメラを売りたい大人たちのこじつけをそのままトレースしているのが気になるところ。

フィルムにこだわる理由で唯一納得したものは「フィルムの感光剤に光が当たることより絵を描く手法そのもの」に芸術性を見出すというもの。水性絵の具、油性絵の具、テンペラ、モザイク、墨・・・。多く芸術はその手法そのものが芸術であるように、銀塩フィルムを使って風景を定着させるという手法そのものにこだわりを持つのはその範疇だろう。

芸術論はさておき、D4でなくてもD3200でもフルスペックで撮影に望める良い時代なので、撮った後1週間ほどドキドキしたり、失敗によるコスト増に緊張するよりも、カメラの仕組みをしっかり把握してコントロールしながら自由にたくさん撮影するほうが、おじさんは楽しい。

お、でもフィルムの値上げがあいついでいるけれども、リバーサルは昔と変わらないそうだ。
いっちょやってみるか?!
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by oblivion2077 | 2015-09-03 16:30