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NIKKOREX F

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日本光学初の廉価一眼レフで、マミヤからのOEMという事らしい。このニコレックスの出来が悪く、あまり売れなかったという。この経験が後のニコマートに活かされ、ニコマートは現在も多数中古が現存する程の堅牢性を持つにいたる。一方、ニコレックス Fは状態の良いものに出会ったことが無い。

プレス成型が安っぽい。その安っぽさが如実に現れているの部分が、上下カバーの妙な傾斜。外に向かって広がるようになっているということでプレスした時に型抜きしやすいんだろうけれども、デザインとしては必然を感じないので製造の都合優先のやっつけ感が漂う。フジのX100Tがこれに似ていて、上カバーが傾斜している。あのX100Tのフレームデザインがプレス時の都合なんて関係ないことを考えるとあえてあの傾斜をつけているということ。フジの開発者は目を覚ましてほしい。
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当時の高価なFに対し、頑張れば手が届く価格で発売されたニコレックスF。しかし、そもそも一眼レフが高級品であった時代なので、廉価機とはいえ、高額な価格であった。
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いろいろと工夫を凝らして少しでも高級感を演出しようと試みているが、ことごとく失敗している。後期モデルとなるとそれすらも無くなるのだが。
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現代に復活してほしい日本光学マーク。日本製であるという証のMADE IN JAPANの刻印。これ見よがしに刻印しているDfとは対照的。
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ニコレックス Fのデザインがダサい、とはいえ、当時の工業製品はだいたいこんな感じのあか抜けない物ばかりだった。それに対してNikon Fの洗練されたデザイン。現代でも通用する新鮮な魅力を保っている。
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Fマウントであること以外、存在価値を見いだせない悲しきニコレックスであった。
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by oblivion2077 | 2015-01-23 22:39

先駆者の特権

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M型ライカのデザインは現在のデジタルライカにそのまま採用されている。もちろん細部は異なるけれども、実質同じデザインだという事は誰しも認めるところだろうし、そうでなければ価値は無いはず。

20世紀に生産されたM型ライカはM4-2あたりは除いて高級品として造られているので工業製品としては品質がずば抜けているのは当然。であるから、同時代の国産品と比較してああだこうだと言うのはなんだか心に響かない感じがする。皆当然のようにライカを称えるので、妙な反抗心も芽生えてライカなんて・・・と言いたくもなるけれど、でもライカは魅力的だ。悔しいが、惹きつけられる。

なぜ、時代を超えて惹きつけられるか。それはもちろん、オーバースペックとも言える仕上げの良さ、品質の良さがあるのだが、他方で、現代レンジファインダー機を先駆けて生産した先駆者が持つ特権が現在にも活きているからだと思うのだ。ではその特権とは何か。それは最初に作ったからこそ可能な、機能美を備えたデザイン。レンジファインダー機である限りには意図せずとも自然にその形になるスタンダードなデザインを得るということだ。

M型ライカを見ると、フィルムカメラなので向かって右にパトローネ、左に巻取りのスプールがあり、真ん中にシャッター幕とフィルム抑えの圧板がある。よって、それらを配置すると自然に左右が丸くなり円筒形を前後に押しつぶして平面にしたようなあのボディシェルになる。そしてレンジファインダーを上に乗せる。シャッターダイアルとシャッターボタン、巻き上げレバーという最低限必要なパーツを配置。右手で巻き上げるのでファインダーユニットは向かって右側に配置される。

全ての流れが自然で無駄が無い。誰かが先に作った製品に対して無理に、意識して変更する必要が無い、全くの白いキャンバスに心の赴くまま描いた絵のように、必然に身を任せて導き出された形状を製品にした。だから、時代を超えて安定した魅力を持ち続ける。美として最強の「機能美」を備えているのだ。

後発組は、自然に身を任せればライカになってしまうデザインを、意識して回避しなければならい。後発だけに、ライカとは違った独自性を求められる。同じものならライカでよいからだ。機能美という神の創造に沿ったデザインに人が挑むのだから、なかなかかなうデザインが出来るはずもない。細部を変え、意味の無い曲面やラインを入れてみる。結果、ライカとは違うものが出来るが、工夫すればするほどライカから遠ざかる。すなわち真理から遠ざかる事になる。本当は機能美をたたえたライカのようなデザインにしたいにもかかわらずだ。

ニコンも実は一眼レフでは先駆者と言えるカメラを有していて、世界初のプロ用システム一眼レフカメラであるFがそれにあたる。Fもまた、一眼レフのペンタゴナルプリズムそのままのペンタデザインで一眼レフのスタンダードデザインを獲得した。それ故、フィルム一眼レフで最も優れたデザインとなって現代でも尚、魅力を保っている。

ただし、一眼レフについては、後に高度な電子化とプラスチックという素材革命でデザインの自由度が飛躍的に上がって、「人にゆだねられる範囲」が拡大した。その為、一眼レフのデザインは新製品が登場する度に人間の限界の再確認を強いられる羽目となる。時として自由は人間を苦しめる。人間に背負いきれない責任を負わせることになるのだ。

しかし、今、ミラーレスで先駆者の特権を得たものは誰か、よくわからない状態だ。私としてはNikon 1 V1が有力なのだが、あのEVFそのままをデザインしたアレ。しかし、全体として新時代のカメラを本気で作ったようには思えないコンデジ操作系。カメラとしての存在感は残念ながら薄い。ミラーレスとしてのスタンダードとなりうるV1のデザインを何とか復活させて、先駆者の特権を獲得し、誰しもがマネしたいが意識して避けるしかないスタンダードデザインをカメラの歴史に刻んでほしい。
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by oblivion2077 | 2015-01-17 20:49

Markinsのグリップ

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古いフィルムカメラに後付けのグリップは好きじゃないが、金属を削り出して作ったこのMarkinsのグリップなら許してしまう。握りやすくなるかと言えば、たいして変わらない。単に重くなるだけのような気がする。望遠レンズ装着なら違うかもしれない。
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このソリッド感がたまらない。これで刻印が打刻なら文句なしだ。
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by oblivion2077 | 2015-01-17 11:22

巻き上げレバー

ライカの巻き上げレバーは現代でも色褪せないデザイン
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M2のレバー

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M3レバーの先端部

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M4。あれ?

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M3登場直後のS2巻き上げレバー。指当てはライカと同じで滑らか・・・。

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Fでは指が痛い

こうしてみるとS2ではライカと同じローレット加工(造りは劣るが・・・)だが、Fになると変に工夫したのか、指が痛い仕様となったようだ。いずれにしても見当違いだね。

ここで宣言しておく。
巻き上げレバーの復活を望む。
いや、巻き上げレバーのようなパーツがカメラのホールドに役立つからなのだが、親指を引っかけておくと安定するのだ。デジタルライカやライカっぽいデジカメに、ホットシューを利用してサムレストなるニセ巻き上げレバーがアクセサリーとして販売されているが、これとは全く機能が違う。サムレストに指は引っかからないからだ。

では、巻き上げレバーっぽいパーツに何の機能が付与されるべきか。それは電源スイッチだ!
F2やFEと同じだね。格納状態から予備角まで引き出すとONになる。もちろんシャッターチャージは要らないからそれ以上は巻き上がらない。でも親指を引っかけているので、極端な話し、親指と中指だけでカメラを保持できる。

ぜひDfの後継機に採用してほしい、デザインと機能とグリップ性を兼ね備えたパーツの提案でした。
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by oblivion2077 | 2015-01-16 00:16

機能美への道

ライカの完成形と言われたM4。個人的には完成を見たのはM2だろうと思うのだが、M4はM2の進化系だと。M4からM5へ変化し、またM4へ戻り、その後はM4の延長線上のM6、M7へと続いた事を指してM4が完成とみるのだろう。

いずれにしてもM2だろうがM4だろうがMPだろうが、日本はもちろん世界に衝撃を与えたM型第1号のM3の派生でしかない。でも、M3のデザインは装飾が過度で無駄がある。優れたファインダーで尊敬をあつめるM3だが、M3のファインダー窓枠の縁取りはファインダーへの接触を防ぐ意味があったかもしれないが、対して役に立ちそうもない。故に無駄な装飾感が出てしまい、シンプルなM2やM4に対して野暮ったく思わせる。M型始祖としては揺るぎないが、デザイン上の完成はやはりM2かM4だと思うのだ。

メカニズム上はフィルム装填方法の簡便性や巻き戻しクランク装備などでM2よりもM4の方が実用的であるけれども、デザイン上ではどうだろう。その視点で私が最も着目するのは何と言っても巻き上げレバーだ。
M4の巻き上げレバーやセルフタイマーレバー、ファインダー枠の切り替えレバーに最先端のプラスチックが採用されて指にソフトとなった。特に巻き上げレバーは中折れ式になってシャッターダイアルと巻き上げレバーが衝突することもなくなった。しかし、デザインの観点でみると・・・・。M2の巻き上げレバーはM3と同様の、シャッターボタンからスラリと伸びる一枚板の金属レバー。巻き上げレバー前後の異なる絶妙なRがシャッターボタン側の根元からレバー先端に向かって融合する。また、レバー先端は段があり全体より厚みを持たせて面積を増やして巻き上げ圧力を下げて指あたりを良くしている。さらに巻き上げ時に指の触れる面は滑らかで指を痛めない。

実に機能とデザインが高度に調和した至高の巻き上げレバー。それがM2、M3のデザインなのだ。

M3登場で日本メーカーは慌てて予定していた新商品の発売を延期してまでフィルム巻き上げ機構にレバーを導入した。そこでニコンは大きな間違いを犯している。機能を吟味しないまま、見た目のみをコピーした為に起きた誤りで、今日で中国や発展途上国がやらかすソレと同じことをニコンもやっていた。それはニコンFの巻き上げレバーにもあるのだ。

M2、M3の巻き上げレバーは格納時にはボディのシェルの範囲にきちんと収まるよう設計されていて、使用する時には予備角が取られており少しレバーを引き出して親指をひっかけておくのだが、その予備角まで引き出す為の工夫がある。先ほどの巻き上げレバー先端の太くなった部分の更に先端に、丁寧に加工されたローレットがある。あくまでシャープに、レバー先端のRに沿って溝の角度も変化させてあくまで美しい。格納された巻き上げレバーの先端に指を当ててローレットの滑り止めを利用して引き出す。撮影体制に入って親指を巻き上げレバーに引っかけても、先ほどのローレットはレバー先端のみにあるので、その後の巻き上げ動作で指を痛めることはない。

そんなローレット加工をニコンもマネようとしたのだが、大失敗をやらかしているのだ。ニコンは予備角まで引き出す為のローレットを、こともあろうか巻き上げに親指に食い込んでレバーから指が離れないようにする為の滑り止めと受け止めて、ライカでは滑らかな面で仕上げている指の接触部分にまでローレット加工しているのだ。これにより、当時でも使い込む内に指が痛くなると評された。

付け焼刃の猿まねでは本質を踏み外して失敗するだけだという教訓だ。
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by oblivion2077 | 2015-01-12 14:36

Nikon F3 液晶薄い問題

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ニコン F3は1980年から2000年の20年間に渡って販売されたロングラン商品。その為中古のF3初期型の中には問題を抱えたものがある。

ニコンF3のファインダー表示には、当時としては斬新な液晶表示が採用されていた。その後、数多くのカメラのファインダー表示に液晶が採用されたがその多くで液漏れ現象を発している。そんな中にあってF3の液晶に液漏れ症状は聞いたことが無いくらい優秀なのだ。しかし、残念なことに折角の液晶表示が薄くなってしまう現象があるのだ。

この液晶薄い問題。ニコンの修理は終了しているし、可能だとしても工賃も高額であった。パーツ交換を行うのだが、液晶部分のカバーを分解したところ中は結構繊細でややこしそう。工賃も高くなるわけだ。一部の修理店ではまだ修理を行っているようだが、中古価格が下がっているので相対的に修理費は高い。

液晶は活きているが薄いだけ・・・。なんとかしたい。

液晶が薄くなる原因の一つは、液晶の原理に組み込まれたパーツの劣化にあるようだ。劣化してしまいやすいパーツ。それはカメラ用品としても馴染みのある偏光板だ。これは経年変化で偏光性能が低下してしまう。液晶表示にこの偏光板は必須で、液晶表示に偏光フィルターをかざし、その方向によってはブラックアウトしたり透過したりする事で液晶内の偏光板の存在を知る事が出来る。この偏光板の劣化により、液晶そのものは活きているのに表示が薄く見えてしまうのだ。

WEBサイトを探ると古いゲーム機や電卓、そのほかビンテージ電子機器の液晶表示を修理している人が居て、偏光板を交換する事で解決している。これらを見て、液晶表示を復活させるにはこれしかないようだと結論に至る。

しかし、あの小さなF3ファインダーの液晶を分解して偏光板を交換するなど、可能だろうか。分解そのものが不可能に見えるくらい精密だし、恐らく使用されている偏光板も極薄のものだろう。うむ、結局のところ偏光板の交換はあきらめるしかない・・・。

しかし、ここまで原因が分かっているのに修理せず手をこまねいているのは心苦しい。次善の策というもので手当てするしかないのだ。結局、市販の偏光板を取り寄せてF3の液晶にかざして少しでも表示が濃く見える方向を確認してF3のその液晶表示窓枠にピッタリに切り取ってパチンとハメてみた。その結果・・・。

ちょっとばかり見え具合が良くなった気がする。やらないよりは濃いのだが、正常な液晶表示のF3と見比べるとがっかりするくらいにしか改善されなかった。でも再度言う。やらないよりまし。

もっと根本的に改善する方法があればぜひネットにアップして欲しい。不良品扱いの液晶薄いF3がガバッと生き返るはずだ。
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by oblivion2077 | 2015-01-10 11:34

AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR

優れた描写性能で評判の高かったAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-EDがついにリニューアル。7年ほど前に購入したが、その後は広角よりの好みに変わってしまい、出撃回数は数える程に留まっている。でも、購入する時は品薄で結構探し回ったものだ。デフレにより新品価格は10万ジャストくらいだったが、今では値上がりしている。

多くの300mm F4ファンが現行モデルの性能を認めつつもリニューアル&VR化を望んでいたが、ここでその願いが成就したようだ。しかも、キヤノンのDOレンズに相当するPFという事で、300㎜ F2.8と差別化要素として十分な軽量化を達成している。PFの効果は大きく現行モデルの重量1.3kgから755gへの大幅ダウン。夢のような軽さだ。

ただ、ナノクリ、VR、PFと新技術を惜しみなく投入とあって価格が上昇。手軽に使える300㎜のスタンスからは少しはみ出し気味なのが気になるが、サンニッパを選んでいたユーザーにも軽量のサブレンズとして十分に魅力的なのではないか。

現行モデル所有者としてはうらやましい限りだが、使用頻度を考えると買い替えは無いかなあ。

※後日レンズ名称等誤りを訂正
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by oblivion2077 | 2015-01-09 11:44

Nikon D5500

D5500が発表されたのは周知の通り。キヤノンを意識したタッチパネル化に加え、カーボンモノコックを活かした更なる小型化が売りの一つということで、D5300対比で60gの軽量化も達成している。しかし、やはり写真を見る限りグリップが心配だ。ボディが薄くなった分、グリップが深くなったという事だが、グリップが昔の銀塩EOS Kissの細さに近いように見える。またもやカタログスペックを追ってグリップ性を犠牲にしたのではないか、と疑っている。

文句ばかりではなく、希望もあって、D750で実現したフルサイズでの薄型ボディが更に進化出来そうな予感をD5500は見せてくれる。相変わらずDXフォーマットの中堅以下モデルはペンタダハミラーの劣化ファインダー搭載を続けているので、DSLRとして積極的に選ぶべきはFX機になるとすると、D600シリーズの新モデルが薄型になって登場となるとかなり活躍が期待ができる。可能性はわからないがDfの後継デザインにも大きく影響を与えるだろう。

一方でDX機の延命にも貢献するだろう。ミラーレスに対してサイズ的なハンディを少しでも埋めることができるなら、新規ユーザーの獲得も可能だ。でも、ファインダー問題は依然存在していて、劣悪ファインダーの弱点を突いた一点突破でミラーレスがDXを駆逐するという余地は十分に残されている。ボディ重量を軽くしたマージンでファインダーのテコ入れすればいいのに。

D3500では一眼レフの命ともいえるファインダー性能にこだわってDSLR初心者も光学ファインダーの虜にしてみてほしいものだ。
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by oblivion2077 | 2015-01-09 11:07