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一眼レフ衰退後の世界

デジタル一眼レフが衰退して、本当にライカのような高級品のみが残るとしたら・・・。やはり数機のボディでは現在の膨大で高度なレンズシステムを維持できないだろうから、ライカみたいにMFが都合がいいのだろうか。MFに逆戻りしてしまうのだろうかね。

ライカ的に割り切って使うには、20mm、24mm、28mm、35mm、50mm、85mm、105mm、135mmくらいあれば問題ない。それ以外は主流となるミラーレスが現在の一眼レフ並みにシステムを充実させているはずだから、そちらを使えばよい。MFの8本ラインナップなら維持できるだろう。

そうなると、現在のDfで感じるような「多くのDSLRの中からあえてクラシックなデザインをレトロ趣味で使ってます」みたいな後ろめたい感覚は無く、一眼レフ(という形態)にこだわってます的なスタンスで使える。丁度、今の「フィルムにこだわってます」的な”クラカメ使い”に共通するだろうか。

それならば、デジタル版のFとF2を造ってほしい。もちろん、ウラブタと本体の隙間やプレスの甘さから来るデザインのユルさをブラッシュアップして精悍なものにするのが前提だ。あくまで現代版としてF,F2リブート。

単機能で軽くてほどほどに小さい。質感も抜群でそれ自体がファッションアイテムにもなる。そして、MFしやすく明るいファインダーでゆっくりと撮影する至福の時間が待っている。

それはデジタル版Fボディの代金90万円の支払いを忘れさせてくれるはず・・・。

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by oblivion2077 | 2014-05-29 17:14

一眼レフの終焉

20日はカメラ雑誌の発売日。ということは先月号になるわけだが、日本カメラの特集に今後の一眼レフカメラの予想があった。ミラーレスの台頭による一眼レフの衰退が予想されていて、ライターの多くが「一眼レフはミラーレスに取って代わられる」という意見であった。以前にニコンのDX一眼レフについて私が予想した内容も概ねそんな感じでDX機の役割はミラーレスが引き継ぐというものであった。しかし、これが一眼レフ全体の話として展開されるのだ。

一眼レフがミラーレスに駆逐される原因は、一般に言われるようなデジタル画像と相性の良いミラーレスのEVFそのものの優位性だけではなく、一眼レフのファインダー性能劣化にも原因があると私は推測する。一眼レフのファインダー性能劣化は、一眼レフがAF化した頃に既に始まっており当時から議論があった。大ヒットしてプロがサブカメラにも愛用したというEOS1000。AF機が定着し廉価機の普及も進んだ頃に発売されたEOS1000のファインダーは素通しのようなスクリーンだったし、組みつけも怪しいものだった。キヤノンはいち早くAF前提とし、MFの出来る精度と見え具合は捨て、一般受けの良い明るいファインダーを安価に提供したのだった。

もちろん、当時、コアユーザは反発したが、カメラ業界を支える一般消費者の”受け”が優先されて使い物にならないファインダーが横行した。ニコンは頑張った方だと思うが、例えばF801sでは明るさとMFの共存を図ってマット面を工夫したけれど、明るくする為にマイクロレンズを使っているのか、マット上のボケ再現が不自然で好きになれなかった。一方でAF機全盛後期にはニッチを狙ってペンタックスなどは逆にファインダーにこだわってアピールするなど様々な現象が生じた。評価するには少しばかり経験と知識が必要なファインダーの見え具合は一般ユーザーの購買理由の下位に追いやられ、評価されないコストは削減するのが商売上の正義とばかりにファインダーの性能は一向に、そして意図的に向上しなかった。それは現代にまで続いている。

しかし、それがまかり通っていたのは数年前まで。一眼レフは高性能カメラの代名詞でブランドであった。腐っても一眼レフであったし、本格撮影をするなら一眼レフを選ぶ他無かったのだ。しかし今はミラーレスという代替品が登場。さて。

EVF搭載のミラーレスが登場しても当初はファインダー像が実際の場面に対して大きく遅延したり解像度が十分ではなく精細さには光学ファインダーの一眼レフに遠く及ばなかった。しかしここ数年でかなり改善された。もちろん、今後もムーアの法則的にどんどん改良されていくだろう。その性能は次第に一眼レフユーザーをも取り込めるまでに成長してきている。一方、依然として一眼レフは意図的に劣ったファインダーを供給し続けている。意図的、というのはコストダウンの項目に一眼レフの命といえるファインダーが含まれている、という事だ。

そもそも一眼レフはフィルムを前提としたシステムで、デジカメのように撮像素子のデータをそのままモニターで見る、という「撮影する映像を文字通り直接見る」ことが出来ない為、レンズとフィルムの間にミラーを差し込んで、横から撮影レンズを通った光を盗み見ているだけなのだ。しかも、撮影する時は撮影レンズとフィルムの間に立ちはだかるミラーがジャマなのでミラーボックス内でミラーアップしてはパタパタする。プロカメラマンが記者会見で秒間10コマ以上で壮絶なミラーパタパタをやる。かつてはモータードライブによるフィルム巻き上げ音が会場に響いたが、今はミラーのパタパタ音が会見場にこだまする。このジャマなミラーの存在をEVFは必要としない。原理的にここで勝負はついているのだ。後はEVFが技術的にどこまで進化できるか、にかかっている。

ミラーレスの抱える問題はファインダー像の遅延と解像度もあるが明るさも問題に挙げられる。屋外だと眼とファインダー接眼部とのすき間から光が入り、見づらくなる。絞りを変更しても一定の明るさを保つ為に増感ノイズが増えるのも問題だ。しかしそんな問題も今後日進月歩で解決していくだろう。また、一眼レフユーザーとは違い、一般ユーザーはコンデジの液晶やムービーカメラ等で液晶表示の明るさ問題について経験済みだから理解が早い。理解した上でメリットを感じながら使用できるのだ。

一方で一眼レフのファインダー問題はどうだろう。プレビューボタンを押すと絞り込まれて被写界深度が分かる反面、ファインダー像が暗くなる。絞り込めば絞り込む程暗くなり、マット面もザラつく。絞り込んでファインダーが暗くなれば、見えるはずの被写界深度も見づらくなる。これを故障と勘違いする一般ユーザーが多い。暗いF値のレンズを付けると当然ファインダーが暗くなるし、マット面がザラつく。これも理解されない。理解してもらうには時間とコストがかかる。メーカーが選んだのは、プレビューを廃止し、マット面をほぼ素通しにする事だった。もちろん、D4のファインダーのようにコストを掛ければ問題を解決できるが、高価になってしまう。一眼レフのアイデンティティであるファインダー性能がコスト削減の対象となる事は自分の首を絞めることであるにも拘らず・・・。

今後、確実に一眼レフは衰退するだろう。上述の通り、これはフィルムと撮像素子の違いによる原理的なものだ。デジタルでは最適なファインダー選択すると自ずとEVFとなる。日本カメラの記事では、一眼レフはレンジファインダー機であるライカのように高級路線で生き残る、という予想があったが、実際はどうだろう。AF・MF論争の時にMFレンズは一定の支持を受けて残る、と言われたが、ニコンでさえ殆どやめてしまった。レンジファインダー機よりもはるかにシステム要素の高い一眼レフ本体やレンズの生産ラインを維持できるほど買い支えるユーザーは残るだろうか。Nikon F7が発売されないように、高級デジタル一眼レフを受け入れる市場が残るだろうか。それはほとんど不可能に思える。

一眼レフが消える日は必ず来る。すぐにではない。しかし、ここ10年でカメラのデジタル化が進んでフィルムの巨人コダックが破綻したように、10年後はカメラ業界も大きく再編を余儀なくされるだろう。今まで、一眼レフ開発で培ってきた技術がミラーレスの前に無用と化すこともあるだろう。家電メーカーのカメラを鼻で笑っていた人々が家電メーカーのカメラを使う日が来るだろう。

ライカは過去の成功体験から一眼レフへの移行に乗り遅れ、ブランド商法で生き残っているがカメラ業界の主流から脱落した。現在の一眼レフ大手2社がミラーレスに慎重である事とどうしても重なってしまう。
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by oblivion2077 | 2014-05-20 17:06

Nikon フラッシュユニット

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正式名称は知らないがニコンSの時代に活躍したフラッシュバルブを使用する・・・うん、フラッシュ。革製の収納ケースには日本光学マークが。
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NikonのロゴはSの時代のタイプだ。
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反射板を引き出してぐるりとオープン。真ん中にフラッシュバルブを装着する。

今となってはレトロなインテリアグッズ。雰囲気はあるでしょ。
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by oblivion2077 | 2014-05-12 22:42

Nikomat FT3

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Nikomat FT3発売からNikon FM発売までの期間が短く、数が少ない。中でもブラックボディが希少らしいが、そこはNikomat、クラカメブームの時代はともかく、今となってはプレミアが付くわけでもない。しかし、Nikomat FTと同じような価格で売られていたなら確保すべきだと思う。

ニコンのガチャガチャの代名詞たるNikomatも3代目となるとAi化されてスマートな現代カメラ(とは言っても古いのだが)となった。ふとAUTO Nikkorを装着したくなり、ハッと我に返る。Nikomatは巻き戻しクランクの横に露出計のメーター窓があるが、このメーター窓のクリア樹脂の取り付けがスマートではなく、真鍮トップカバーと面一に出来ないでいた。しかし、FT3は面一を実現し、スタイリッシュとなった一方、FMのフィルムカウンター窓はFTNのように突出している(手持ちの前期型FM。後期は知らない)。Nikomatなのに洗練されちまって・・・。都会に染まってしまった友を見るようでさみしい・・・、てこともない。

Nikon F以外はその他大勢のカメラと分類された時代に日本光学発売の普及カメラのNikomat。造りはそこらの他社カメラを引き離す品質であったが、FT3に至ってもやはりしっかりした造り。しかし、ペンタ周りのデザインはFT時代よりも明らかに劣化している。後に間もなく発売されたFMは華奢であったが、デザインは大きく洗練された。両方兼ね備えるのは難しいのかねえ。
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by oblivion2077 | 2014-05-09 00:59

Ai nikkor 135mm

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Ai Nikkor 135mmにはF3.5とF3.5S、そしてF2.8とF2.8Sがある。SはプログラムAE対応で絞りレバーの押し込み量がレンズ間で一定にする為に、鏡胴デザインはもちろん光学系以外全てを刷新している。よって、一見同じように見えても、じっと見ると似て非なるデザインだと気付く。

ズーム全盛の今となっては不人気な135mmをじっと見ることが無いのでAiもAisも区別しない人が結構いる。だから、比較的玉数の少ないAi Nikkor 135mm F3.5Sも非Sも同じような価格で売られたりしている。ちょっと前、まだ銀塩が使用されていた頃は区別されていたのだが。。。

135mmシリーズでF2のみ所有していない。痛恨だが、良品を安価で購入予定だったところ、金欠で(いや、105mm F1.8を購入したばかりで、連続購入は気が引けた)見送った。その後良い135mm F2に巡り合っていないのだ。

かつて、バブルの頃はサンニッパが憧れで、望遠レンズが注目であった。まだ日本のインフラがショボくてモデルの背景を思いっきり整理したかったのかもしれないが、今はむしろ高度に発達した東京の街並みなどは積極的に取り入れたい、となるとサンニッパをポートレートで使うなど考えられない。隔世の感を禁じ得ない。同様に135mmの活躍の場はどこへ・・・。数千円から1万円以内でキレっキレの画質を得られる中望遠はお買い得なんだがな。やはり便利なズームの焦点域に埋没してしまうのだよな。

普段、広角から標準までを多用するけれども、たとえばコンパクトな135mm F3.5をカバンに忍ばせておけば、イザというときに活躍してくれる。
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by oblivion2077 | 2014-05-09 00:37

AF Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D IF

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24mmから使える便利なズームレンズ。120mmまでの5倍ズームの画角変化はダイナミック。それでいてコンパクト。単焦点ばかり使っていたので5倍の画角変化に驚かずにいられなかった。
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全域で周辺が少し流れる。しかし望遠側でも抜けが良いのでよくあるズームレンズ望遠側のねむい画像にはならず、概ね高画質の印象だ。
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やはり単焦点ばかり使っていて最近のズームを知らなかったので、その高性能ぶりに驚く。

もちろん、今も昔もズームレンズを使うには割り切りも必要だが、その上では等身大で使えるレンズだ。
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by oblivion2077 | 2014-05-06 01:02

ズームレンズに驚愕

私は単焦点レンズが好きでほとんどの写真を単焦点で撮影するのだが、それにはいくつかの理由がある。その理由は特別なものではなくて、単焦点をなぜ選ぶのかを語る人々の言う理由と少しも変わらない。

そんな中ここ数年間で使用したズームレンズは古い銀塩カメラ用のAi zoom nikkor 80~200mm f4sとDX用のキットレンズの18~55mm。どちらもズームレンズとは思えない優れた性能。前者は発売は古いが当時の最高級ズームレンズで、後者は現代最新設計のキットレンズ。

実用十分な写りに満足な一方で、撮れる写真がそつないが平凡なので個性の強い単焦点にどうしても傾倒してしまう。また、焦点域は選択幅広いけど、絞りは単焦点に対し選択肢がかなり狭い。やはり単焦点を選択してしまうのだ。

旅先でも使いたいのは単焦点。なので単焦点を選択したい。本来なら撮影の場面に応じてレンズ交換したいところだが、荷物の負担と交換作業がスムーズに出来る環境ばかりでもないことを考えると上記のトレードオフの内、ズームレンズの便利さを選択する力が強く働く。一方で好きな単焦点を使いたい気持ちもあり、強く悩みながら妥協点を探る。場合によっては思索がループしてグルグルまわることもある。

そして私の単焦点所有数に対し僅かな数のズームレンズの中から12~24mmと24~120mmを選択することとなった。これに24mm f1.4Gを加え、全てに対応する。

24~120はVR無しのDタイプ。旧型だが使ってみるとズーム全域で抜けが良く、画面中央は文句なくシャープ。一般的に高倍率ズームは望遠側が眠い描写になる事が多い中、このレンズの望遠側は抜けの良さでコントラスト十分だ。後継のVR付きの2機種よりずっとコンパクトでもある。VR付きは発売初期の片ボケ問題があって躊躇していたが、旧Dタイプが数千円のブツがあり、VR付きの代わりに購入した。期待してなかったが嬉しい誤算だった。5倍ズームで遠近強調の24mmから圧縮効果の望遠120mmまで瞬時に変えられる。

元々、単焦点が好きなので、撮影は被写体と対峙して撮りたいイメージから画角を頭に浮かべ、レンズ交換をする流れとなる。このレンズ交換の手間が一気に省ける上に、ズーム焦点域内ならシームレスに画角を選べる、というのは当然なのだが、画期的に便利だ。AF-S Nikkor 24~120mm F1.4~2.8Gなんてのがあったら最強だけど、そりゃデカくなるワナ。

今更ながら単焦点にドップリ浸かった自分にとってその便利さは感動ものだった・・・。
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by oblivion2077 | 2014-05-05 13:07

Nikkor-Q Auto 1:2.8 f=135mm

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Nikkor-Q Auto 1:2.8 f=135mm
鏡胴設計でスペース効率が悪かったのか、Ai-sレンズに比べてかなり太い。
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大きさもさることながら、重さも結構なもの。このレンズは中古市場でNikkor Auto 200mm F4に匹敵する不人気なレンズで、5~6千円で売られていることが多い。この大きさと重さに加え、ローレットがメッシュパターンであることが敬遠される理由かもしれない。実際に重いのだが、見た目の太さから重そうに見えることで愚鈍なイメージを抱く人もいるかもしれないが、200mm F4と同じように、ミント状態のきれいな個体を見てみると金属鏡胴の造りや前玉枠のレンズぎりぎりに刻印された文字(今では映り込み防止の為に廃止されている)がカッコいい。
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人気が無いせいか、キズものもミントものも区別なく同じような価格で売られているので、根気よく探せば良好な個体を、Ai改で入手できる。個人的にはC付よりもC無しが好みで、鏡胴の造りが少し違うのだ。
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今ではカールツァイスくらいしか新製品を出さない135mmだが、かつては中望遠のエースであった135mm。このオートニッコールは絶対買って後悔しないカッコよさなのでお勧め。
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by oblivion2077 | 2014-05-01 00:47