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メカニカル

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Nikon f2を購入するまでは、一眼レフは電子式が普通であった。シャッタースピードや絞りの制御はもちろん、フィルムカウンターやファインダー内表示も電子制御が当然のところ、Nikon F2は全てそれを機械的な連携で実現している。

全て機械的な連携で動作する事の方が当然であった時代のカメラなんだけど、なんでも電子化された現代から見ると驚くべき奇跡のように感じる。

巻き上げレバーでシャッターチャージし、シャッターボタンでチャージされた力を解放して、そこからその力を使って撮影に必要な動作を機械的なカラクリで全て終了させてしまう。

まさにミラクルだ。
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by oblivion2077 | 2013-09-08 21:22

世界最強機械式カメラ

8年くらい前かな、マップカメラへ初めて立ち寄って衝動買いしたNikon F2 Photomicが最初であった。そこからNikon F2の様々なバリエーションをのべ20~30台を購入した。
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8年前ではすでに中古カメラブームは終息していたけれども、F2の価格は現在ほど安くはなかった。最初にマップカメラで購入したF2 Photomicは18000円くらいで衝動買いできる価格だったが、状態は非常に悪く、1/2000秒は出ていない(先幕と後幕がくっついてスリットが無かった)し、クロームのメッキは傷だらけ、後幕に小さな穴まで開いていて、モルトはボロボロだった。

そんな状態のF2でもF2初心者の自分には衝撃的で初めて手にするF2が神々しく感じた。

それからネットでF2を探しては立て続けに平均単価4~5万で購入した。今では高めの価格に感じるけどそんな金額を出しても状態は決して良い物ではなかった。中古カメラブームが去って中古市場に在庫が増えてきた中で、F2の購入と売却を繰り返して手元に状態の良い物を残していった。デジタル全盛となって中古カメラの価格は年々下がっていったが、F2の価格の下落スピードが速かった為に購入金額よりも高く(とは言っても少し前の相場)で売れ、利益こそ殆ど出なかったが、手元のF2の状態は入れ替わる毎にどんどん良くなり、現在残っている十数台のF2はどれも美品クラスとなった。価格が下落するにつれ、中古市場に状態の良いF2が多く出回るようになった。これは所有者が死亡したか、デジタル移行したか、価格が下がりきる前に売ったか、いずれかだろう。最近ではモルトボロボロだがそれ以外は美品クラスのF2が1万円から手に入ることもある。嬉しい反面悲しいことだ。

Nikon F2は機械式カメラが現役で活躍した最後の時代を担った最高峰のカメラ。当時のリアルな需要がF2の製造ラインを維持させ、メーカーは採算のあう商売が成り立ち有機的に社会の中で存在した。現代、このカメラを復刻させるには特殊な需要を見込んだ限定的な、負荷の高い生産となって価格も高額になる。このような物品は単に骨董的な価値や個体の性能や品質だけで語れない社会全体を包括した存在だ。

そう考えると暴落したこのF2が価格では語れないかけがえのない存在だとわかるはず。
Nikon F2は地上最後で最強の機械式カメラなのだ。
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by oblivion2077 | 2013-09-08 00:03